ご近所さんと仲良くしておくことが留守中の自宅を守る秘訣かも

私が住んでいる街はニュータウンと呼ばれているオールドタウンだ。1980年代に住宅が建ち始めたそうで、その頃はテレビドラマでも撮影場所にされるくらいオシャレな街だったそうだけど、その頃新築だった家も今ではすっかり老朽化してしまっている。我が家はそのオールドタウンの一角にポツンと空いた土地に最近新しく家を建てたので、結構目立っていると思う。ニュータウンの頃に現役バリバリで働いていた人たちも今では定年退職を迎え、朝夕はロマンスグレーのオジサマたちが犬の散歩をしている光景をよく見かける。

そういうわけで、この街にはあまり私たちと同じ世代がいないためか、ご近所のおじさまおばさまたちに可愛がってもらっている。子供たちが外で遊んでいると、声をかけてくれたりお菓子をくれたりするので、子供たちも大喜びだ。代わりに年に2度の大掃除では、若い私達が重宝がられて力仕事を任されたりするので、そこはお互い様だと思っている。

よく空き巣被害に遭う場所はご近所づきあいがないところが多いと言うけれど、それは本当にその通りらしく、この物騒なご時世にこのオールドタウンで空き巣被害に遭ったという話は一度も聞いたことがない。過去に未遂はあったそうだけど、散歩中の近所の人が発見してすぐに警察に連絡し、事なきを得たそうだ。

たくさんのお金をかけて警備会社に守ってもらうよりも、近所の人とコミュニケーションを密にとって街を自分たちで守る、そんな基本的なことが一番の防犯につながるのだなと痛感するとともに、このオールドタウンに引っ越してきて本当によかったと思うのだった。